こんにちは、JGGのkei(jpn)です。今回は「Eternal Crypt – Wizardry BC –」について紹介します。
ゲーマーなら一度は聞いたことのある名作「ウィザードリィ(Wizardry)」がWeb3ゲームになって登場します!リリースは2023年秋ですが、2023年9月前半現在で公開されている情報をまとめ、さらに最後に独自の考察を行いました。ぜひご覧ください!
ウィザードリィシリーズとは
3Dダンジョン探索型のRPGシリーズで、もともとオフライン用のテーブルトーク系のジャンルである「TRPG」をコンピュータ用に昇華させた一人用ゲームです。
当時は斬新な主観(FPS)視点による没入感と、限られたリソースの管理を含めた絶妙な難易度で、とても多くの人がゲームに魅了されました。
ウィザードリィよりも後に発売される「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などの名作ゲームにも大きな影響を与えています。
具体的にはコマンドバトル、武器防具の装備、パーティ編成、アイテムドロップ、クラスチェンジ、街とダンジョンの区別といった大量のゲームシステムが現代でも継承されています。どれも現在では当たり前と思われるような要素ばかりですよね。
ウィザードリィの簡単な歴史
1981年:米国で初めてウィザードリィが発売。この時期に発売された他の名作はウルティマ、ROGUEなど
1982〜2011年:米国本家版、日本版など数十の続編やスピンオフ作品がリリースされた
2020年:ウィザードリィに関する商標と一部権利を日本企業であるドリコムが取得
2023年秋:本作Eternal Crypt – Wizardry BC -がリリース予定
2023年以降:スマホ版最新作Wizardry Variants Daphneがリリース予定
ウィザードリィの歴史
https://wizardry.info/#history
本作のゲームシステムはまさかの「クッキークリッカー」仕様!
ウィザードリィといえば本来はコマンド式ですが、本作Eternal Crypt – Wizardry BC -ではWeb3の親和性などを考慮しクッキークリッカー方式を組み合わせています。
クッキークリッカーとは 「放置ゲーム」の代表作。最初はがんばってクッキーをクリックし資源を増やす必要があるが、自動でクッキーを増やす施設など「設備投資」していけば、ゆくゆくは放置するだけでどんどん資源が雪だるま式に増えていく、中毒性の高いゲーム。
なお、本作のゲームデモ映像を見ると、クッキークリッカーよりも、その派生作品である「クリッカーヒーロー」に近い印象を受けました(詳しくは後述します)。
ゲームコンセプト
Blood Crystalを獲得する旅へ
冒険者は「ダドエルの穴」と呼ばれるダンジョンへ潜入し、希少な鉱石である「Blood Crystal」を持ち帰る目的があります。
Blood Crystalは$BCトークンとして冒険者の強化や取引所での売買など、多くのユーティリティを提供予定です。
もちろんダンジョンにはBlood Crystalだけでなく宝箱も眠っていて、深層へ潜れば潜るほど、貴重なアイテムに巡りあえる可能性があります。
「錬金力」でBlood Crystalを獲得できる
Blood Crystalを採掘するためには各冒険者に備わっている「錬金力」を必要とします。錬金力がないと、採掘を一切できません。
ただし錬金力がなくても、冒険者として強力であればパーティに組み入む価値は十分にあります。
サスティナブル(持続的)な設計
本作では、従来のWeb3ゲームにありがちな「無秩序に増えるNFT」「NFTが増えるほどトークン総量も増大するリスク」「ただの作業ゲー」といった要素を極力排除するよう設計されています。
具体的には以下の通りです。
- 冒険者NFTの販売数制限
- 冒険者NFTの新規mintに必要なアイテムの供給量コントロール
- 「錬金力」の概念によるトークン排出量コントロール
トークノミクス
Blood Crystal($BC)
トークンシンボル:$BC
発行上限:10億枚
トークンユーティリティ:
- ゲーム内アイテムの購入
- アイテムNFTの購入
- 冒険者NFTの熟練度UP
- 新たな冒険者の紹介
- 冒険者の錬金力の回復
- 今後さらに追加予定
$BCトークンの獲得方法:
- 所定の条件を満たし「街へ帰還」する
- 採掘力を持った冒険者NFTをパーティーに編成する
- 到達ダンジョン階層の記録を更新する など
トークン割り当て:
トークンアロケーション | % |
INO | 20% |
Game Reserve | 40% |
Team | 12% |
Marketing | 5% |
Ecosystem Reserve | 5% |
Liquidity / Listing | 8% |
Investors | 10% |
冒険者NFT
冒険者NFTは、パーティを組んでダンジョンに潜入し、アイテムやBlood Crystalを持ち帰るための要となるNFTです。それぞれの冒険者には種族、職業、性別をはじめ、さまざまなパラメータが設定されています。
バトルも放置ゲーだからといって完全自動というわけでなく、パーティ編成や冒険者への指示などの戦術的、戦略的要素があります。
冒険者の入手方法:
1.ゲーム内での購入
2.マーケットプレイスでの購入
3.紹介状による新規冒険者NFTの獲得(mint)
4.「冒険者の灰」と「失われた魂」を揃えて復活(mint)する
冒険者のレアリティ:
- ジェネシス
- レジェンド
- エピック
- レア
- コモン
冒険者レアリティが高いほど、爆発的な能力を秘めているようです(例:レジェンドはx12500倍のダメージ倍率が出る、など)
「錬金力」の概念
冒険者は錬金力を持っていれば、$BCが獲得できます。
錬金力を使い果たすか、錬金力を持っていなければ$BCを獲得できませんが、その場合でもパーティに参加して冒険の戦力になれます。
なおNFTの供給数は運営側でコントロールされ、ゲーム規模に比べNFTだけが著しく増加するようなインフレは防ぐよう調整するそうです。
- ゲーム内NFT販売数のコントロール
- 必要アイテム数の供給コントロール
紹介機能(mint機能)
冒険者NFTを2体かけあわせて、NFTアイテムの「紹介状」を使うと、新たな冒険者NFTがmintできます(回数制限あり)。
新たな冒険者は、2体の冒険者NFTのパラメータの影響を受けます。
NFTは2023年9月にINOを実施
冒険者の初期販売となる「Adventurer Genesis Collection」は、最大で1万体が発行予定です。
その販売の第1弾となるコインチェックINOで、限定100体・400USD相当で販売されました。申し込み倍率は113倍を記録し、以下のとおりプレスも出ています。
「Coincheck INO」第1号案件、AL申込み倍率が113.8倍を記録
https://corporate.coincheck.com/press/1RdO8yyb
なおAdventurer Genesis Collectionの機能詳細は、ホワイトペーパーおよびINO案内ページをご覧ください。
ホワイトペーパー(INO)
https://wiz-eternalcrypt.gitbook.io/jp/ino-initial-nft-offering
INO案内ページ
https://ino.wiz-eternalcrypt.com
アイテムNFT
新たな冒険者NFTを獲得する際に必要となる「紹介状」「冒険者の灰」「失われた魂」など、冒険者NFTに関連するアイテムがNFTとして存在します。
これらはゲーム内での購入やダンジョン内の宝箱から獲得できます。
外部収益
本作ではゲーム経済を持続するため、外部収益の獲得も目指しています。
外部収益例:
- 無料ユーザー向けの広告収益
- 他のゲームやプロジェクト等とのコラボ収益
- 本プロジェクトのIP化(ノベル化、コミック化等のメディアミックス展開等)など
ロードマップ
2023年Q4
ゲーム先行リリース
TGE(トークンセール)
ゲーム本リリース
2024年Q1
イベント機能追加
モバイルアプリ版リリース
2024年Q2
Web3 IPコラボ
ギルドシステム追加
スペシャルイベント実施
2024年Q3-4
メディアミックス(ノベライズ、コミック)
大型IPコラボ
2025年Q1-2
メディアミックス(アニメ)
ゲーム大型アップデート
※完了した内容は省いています。
パートナーシップ
以下は2023年9月現在、パートナーシップ済みの企業とギルド一覧です。
Find Satoshi Lab – Web3プロダクト開発スタジオ。STEPNの運営などを行う。
Emoote – シンガポールと東京を拠点とするWeb3ベンチャーキャピタル
Otaku Labs – 日本の暗号資産コミュニティ
Samurai Guild Games – 日本生まれのゲームコミュニティ
以下、考察
以下はゲーム映像から得られた情報をもとに、ゲームシステムを考察した内容です。※すべて個人の妄想の域を出ないため、正確性は保証しかねます!
冒険者のスキル
冒険者のレベルを上げるごとにスキルがアンロックされると推測されます。レベルはダンジョンでザコ敵を倒した際に獲得できるゴールドを使うことで上げられるようです。
「クリッカーヒーロー」からも着想を得ている可能性
Xや公式サイトで紹介している動画などを見ると、クリッカーヒーローを彷彿とさせるゲームシステムがあるなと感じました。
- ザコを一定数倒すとフロアボスへ挑めるような表示
- 進行度をリセット(街へ帰還)すると報酬が貰える
- ヒーローのレベルを上げるとアンロックできる各種スキル
- 30秒以内にボスを倒さないと次フロアへ進めないルール
- 画面に現れるギミックをクリックするとボーナスが貰える機能 など
もちろんこれらは元祖クッキークリッカーから派生した機能も多数ありますが、もしリリース前に本作のゲームシステムが気になる方はクリッカーヒーローを一度触ってみると、もしかしたら攻略のヒントがあるかもしれません(私は1年以上クリッカーヒーローにハマっていました…これのWeb3版がいつ出るかソワソワしていたほどです)
いっぽうで本作ではダンジョンマッピングやパーティ編成、状態異常、アライメント(善悪値)、開けることにリスクを伴う宝箱などウィザードリィならではの要素もふんだんに盛り込まれており、本作がどのようなゲーム性に仕上がっているのが非常に興味が湧きます!
これからのウィザードリィに目が離せません!
リンク集
公式サイト
https://wiz-eternalcrypt.com
X
https://twitter.com/WizardryBC
Litepaper(Gitbook)
https://wiz-eternalcrypt.gitbook.io/jp/
トークノミクス(Gitbook)
https://bobg.gitbook.io/eternal-crypt-wizardry-bc-jp/
ウィザードリィ総合ポータルサイト
https://wizardry.info/
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